例えばいけませんか?
わびし客
先日草履をば買おうであると思りて、草履屋殿へ参上したであるときがこであると。
やなり年配が神待ち、長らく草履選びにて悩みておりきが。
拙者はそが女人(にょにん)、大層履おりきり、脱ゐじゃりして、
うらふろしてござったがをば知りておりきんなれど、
それがしも己が草履選びにてそが女人(にょにん)が前をばうらふろ。
やうやく拙者は草履をば選みて、政所へ参ろうであると致し候であると、
そが女人(にょにん)、商人殿になにかと申してゐるわけ。
要は、己が所望致す草履の無き、と云ふこであるとをば訴ゑておるんでござるな。
されば別が草履屋殿へ参ればよきのでござるなれど、
其れをば聞やさせておる商人殿も、何故かつんけんしてゐて、
実にやり取り、面白やったわけ。
女人(にょにん)「こが草履、毛、付ゐておるんでござるな…」
商人「されば毛、付ゐてぬがをば履けばよきんではないでござろうか」
女人(にょにん)「とはいえ草履が幅、ね、大きゐであろうが」
商人「されば其れにてよきんではないでござろうか」
かのような感じ。
女人(にょにん)は、商人、きれておるがをば知りてや知らずや。
是非に及ばぬにてあれか日常茶飯に話してござるんされば、
やなりが鈍ゐ輩であると思うておるんなれどね(笑)
思うておるに、かく申す女人(にょにん)りて草履をば買ゐに来るがは、弐が次にて、
話、したいでござるんでござるな。
己が話をば聞ゐてくれらば、其れにてまず満脚にてきるんであると存ずる。
商人もそこをばうまく利用すらば、草履、売らるるであると思うておるんなれど。
商人ぢゃってでござる衆生ゆえに、うっかり感情、出てしまいかにもであろうなれど、
かにはダメでござるよで候のう。
それがしが存じておる輩にて苦情処理が担当が奉公をば致し候輩、おりきんなれど、
そが輩は、苦情をば申してくる輩をば、輩であると思りておらぬ、りて申してたな。
そが輩をば“銭”であると存じておるんぢゃってでござる。
ぢゃってでござる如何に苦情をば申してきても、やはり客じゃし、
そが輩がおやげにて己が禄になり申してゐる、であると思ったら、
気も楽になるんぢゃってでござる。
そこまにて潔くなりたいでござよのう。
それがしには、断じてむりなれど。
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2011年12月29日 | コメントは受け付けていません。 |
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